教育学の奥行と広がりを理解するためには、私たち人間が生きる時間軸と空間軸を意識すると理解しやすいです。時間軸とは、人が生まれて死ぬまでの時間の流れです。それぞれの発達段階ごとに必要な学びがあるので、幼児教育、青年期教育、成人教育、高齢者教育などの研究領域があります。空間軸とは、人が活動する場のことです。私たちは、学校だけでなく、家庭、学校、地域、職場、SNSなどでも活動します。だから、学校教育、家庭教育、地域教育、職業教育、情報教育などの研究領域があります。
実際の研究活動は、こうした研究領域ごとにさらに細かく深く探究されます。たとえば、学校教育の本質を理解し、よりよいものにしていくためには、思想、歴史、制度、方法を探究する必要があります。自分の国だけを見てもわからないので、外国との比較する必要もあります。それを幼稚園、小学校、中学校、高校、大学ごとに行います。同じようなことが、社会教育、地域教育、家庭教育、職業教育にもいえるので、一口に教育学といっても本当に幅広い学問であることがわかりますね。
本学科は、多彩な教育学研究者が揃っていますので、教育学を総合的に深く学ぶことができます。