臨床心理学は、心理学の体系の中で主に心や行動に問題のある現象を取り扱うものですが、日本においては健康な人のストレス対処など、幅広い範囲もカバーしています。
精神的な病気の人はもちろんですが、病気とはいえないまでも、つらい思いを抱えている人やストレス状態にある人も対象になります。
精神的に健康な人も対象となります。人生の重大な岐路に立った時、大事な人を失った時、生きる意味を考え直したいときなど、精神的な病気でなくても、臨床心理学的援助が有益なことがあります。
心理療法(精神療法)、カウンセリング、集団療法(グループセラピー)、芸術療法(アートセラピー)、遊戯療法(プレイセラピー)などがあります。心理療法やカウンセリングの技法としては、精神分析・精神力動的心理療法、クライエント中心療法、認知行動療法など多くの種類があります。
心理テスト(心理検査)によって、人の心の状態を把握します。性格検査、知能検査、発達検査などがあります。
コミュニティーの中で、支えあって生きるための援助を行います。